令和2年3月6日に開催された第1回岩美町議会定例会では、町長西垣 英彦氏が施政方針を発表した。新型コロナウイルス感染症の影響についても触れ、町内の小中学校は春休みまで臨時休校とし、放課後児童クラブの開設を延長する方針を示した。
新年度に向けた施策紹介では、特に人口減少対策に関する施策が強調された。特に子育てや教育分野での取り組みが重要視されており、プログラミング教育の必修化に向けた学習用端末の整備や高等学校での通学費助成が行われることが説明された。
また、岩美町の新しい農産物加工施設「岩美めぐみ館」の設置についても報告があり、地域農業の振興を図ることが目的とされている。更に、指定管理者として一般財団法人岩美町振興公社の選定が報告された。
議会では、予算案118件が提出され、すべて賛成多数で可決された。特に注目が集まったのは、町の放課後児童クラブの手数料を今回無料にするための条例の改正で、これは新型コロナウイルスの影響を踏まえた措置とされている。
議会では、岩美町の全住民が利用しやすい環境整備が求められており、町長は「皆様の深いご理解とご協力をお願い申し上げる」と述べ、協働による地域の発展を強調した。議員からは、住民の声を聞くことが重要であり、特に地域振興に向けた意見を反映させる努力が求められた。