令和2年第1回岩美町議会の定例会が開催された。3月23日、議員12名が出席し、24件の議案について審議が行われた。特に注目の議案として、第15号「第2次岩美町過疎地域自立促進計画の変更」などが上がった。これにより当地域の自立促進が期待されている。
続いて、第16号「連携中枢都市圏の形成に係る連携協約の変更」が審議された。町長の「この協約を通じて、地域間の連携を強化し、経済の活性化を図る」との意見に賛同が集まった。議会では次々と協約内容についての質疑が行われ、その結果、可決された。
議案17号では、「損害賠償責任の一部免責に関する条例の設定」についての討論があり、田中克美議員が反対意見を述べた。彼女は、「軽過失を免責することは法体系に反する」と指摘。結局、起立多数で可決された。
そして、第26号「令和2年度岩美町一般会計予算」の審議に入った。この予算案は、特に新型コロナウイルスの影響に対応するために編成された。予算審査特別委員長の橋本恒議員は、「この予算案が町民の生活を守るための重要な基盤となる」と強調した。
また、追加日程として提出された第36号「令和元年度一般会計補正予算」も審議され、コロナ対策による特別支出が説明された。協議の結果、これも無事に可決された。
その後、発議案第1号と第2号、さらに陳情第1号についても一連の審議が行われた。特に、陳情第1号では、待機児童解消に向けた意見書の提出が決定され、これにより福祉施策が強化される見通しであることが見込まれている。議長はさらに、議会運営の透明性を重視し、次期定例会の日程等の詳細な報告を行い、全ての案件が終了した。
今回の定例会では、地域振興や新型コロナウイルスに対する対応が主なテーマとなり、議員からの有意義な意見も多く交わされた。岩美町は、これらの議案を通じて、より良い地域社会の形成を目指していく方針を示した。