岩美町議会は令和元年9月11日に定例会を開催した。多くの議案が審議され、重要な政策が進められることになった。
まず、議案第52号について、西垣英彦町長が「会計年度任用職員制度導入に伴い、給与を定める条例を設定する」と述べた。これにより、フルタイムおよびパートタイムの職員に対する給与水準が適切に保障される見込みだ。
さらに、議案第53号では、鳥獣被害対策実施隊の設置が提案された。飯野健治産業建設課長は、「鳥獣による農林水産業等への被害を防ぐため、隊員の活動を通じ実效を上げる」と強調した。既に他の市町村にも設置されており、岩美町も同様に対策を講じることで地域への貢献が期待される。
議案第54号では、住民基本台帳法改正に伴い、旧姓での印鑑登録が可能になる。松本邦裕住民生活課長は制度改正により、より多くの住民が旧姓を登録できる環境を整えたいと考えている。
また、議案第55号での特定教育・保育施設に関する基準改正により、食材料費の負担軽減が図られる。特に低所得世帯への支援が強化されることになり、今後多くの家庭が恩恵を受けることが期待されている。
議案第56号の代替バス運賃改定については、民間バス料金と同様の体系を取り入れることが決定された。町長は「より利用しやすいバス運行を目指す」と述べた。
また、議案第57号の岩美町公民館設置および管理に関する改正についても、整備された施設の利用促進が目指されている。特に、地域振興のために多様な活動が行えるように設計されていることが強調された。
後半では金銭的な側面も重要視され、議案第59号から61号にかけて一般会計および特別会計の補正予算が提案された。特に、幼児教育・保育無償化に向けた準備や、社会福祉施策の強化が図られる内容となっている。