令和4年6月14日、岩美町議会では、町長による報告や一般質問が行われた。この会議では、ひとり親家庭や空き家問題についての発言が目立った。
特に、ひとり親家庭に関する議論では、橋本恒議員が具体的な世帯数を示しながら、サポートの充実を求めた。長戸清町長は、現在117世帯のひとり親家庭があることを説明し、社会的支援の重要性を強調した。児童扶養手当や児童年金の支給状況に関する詳細な説明もあり、例えば、児童扶養手当の全額支給世帯が48件、一部支給が36件、全額支給停止は16件で、その内容の多くが母子家庭であることが明らかにされた。特に、同居家族の収入が影響して支給が難しくなることがあり、これを改善する必要性が示唆された。
また、空き家問題に関しては森田洋子議員からの指摘があり、空き家の管理やその影響に対する懸念が表明された。町内に特定空家として判定されている10軒のうち、避難に支障をきたす恐れがあるものは4軒であった。その対応として、町はまず所有者の意向を確認し、その後、必要に応じて除却などの手続きを進めると説明した。町民からは、空き家の管理を求める声があり、地域の協力を得て解決を図る考えが示された。
このほか、町長は地域おこし協力隊を通じた新規就農者への支援や、産地交付金の活用についても触れ、地域の特性に応じた農業支援策の重要性を訴えた。問題を抱える多くの住民に向けて、今後の支援策の充実が期待されてかた。