令和3年9月21日、岩美町議会は定例会を開催し、複数の議案を審議した。中でも注目されるのは、一般会計補正予算や新型コロナウイルス対策としての町民向けクーポン券の配布に関する議案である。
まず、議案第64号では、令和3年度岩美町一般会計補正予算(第5号)の専決処分が承認された。町長の西垣英彦氏は、介護予防拠点施設たきさん温泉の改修にかかる経費が見込まれていると説明した。これにより、一般会計補正予算の歳入歳出がそれぞれ600万円が追加される。
さらに、議案第68号でも新たな補正予算が提案された。これは、感染症の影響を受けた町内の経済を活性化するために、町民にクーポン券を配布するものである。町長は、町民一人につき6,000円分のクーポンを配布する計画を示した。クーポンは飲食や宿泊施設で利用できることから、地域経済の回復に寄与することが期待されるとの見方を示した。
議案第66号では、岩美町手数料徴収条例の一部改正についても議論された。この改正は、特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の改正に伴い、個人番号カードの再交付に関わる手数料の項目を削除するものである。住民生活課長の松本邦裕氏は、今後の広報活動が重要であると強調した。
また、議案第67号では、岩美町道路線の認定が提案され、町道の管理が新たに行われることとなる。これにより、地域の交通インフラが整備される見込みだ。
最後に、鳥取県東部広域行政管理組合議会議員の選挙が行われ、橋本恒議員が再選されることが決定された。本日の議会では、以上の主な議案が可決され、岩美町の今後の発展に向けた基盤が整い始めている。