令和2年12月17日に開催された岩美町議会定例会では、様々な議案が審議された。
議案の中で特に注目を集めたのが、議案第91号の「鳥取県町村総合事務組合規約の変更について」である。この議案では、鳥取県町村総合事務組合が新たに非常勤消防団員への退職報償金支給及び消防団員への賞じゅつ金支給の業務を共同で取り扱うことが提案された。町長の西垣英彦氏は「業務の共同処理を行うことで、事務の軽減が図られる」と説明した。議案は質疑、討論の後、原案通り可決された。
続いて、議案第92号「岩美町非常勤消防団員にかかる退職報償金の支給に関する条例及び関連条例の廃止について」が審議され、同様に可決された。この対象の条例は、先に可決された議案第91号に基づき、条例を廃止するというものであった。
また、選挙に関する新たな町の負担を規定する議案第93号の設定についても決議された。これは選挙運動の町費負担に関するもので、選挙活動をスムーズに行うための貴重な一手とされている。
その他にも、「ふるさと岩美まちづくり寄附条例の一部改正」や「岩美町地域創生推進基金条例の設定」など、地域の復興や地域創生に関する議案も可決され、議会は積極的に地域課題に取り組んでいる姿勢を伺わせた。特に、ふるさと納税を活用した施策が引き続き進められることが期待される。
次に、福祉に関連する議案第96号「岩美町国民健康保険税条例の一部改正」が注目を集め、税の減額にかかる基準が見直されることになった。これにより、国民健康保険料の支払いが減る見込みだ。
また、岩美町のキャンプ禁止区域に関する議案第97号も可決された。この改正により、特定区域でのキャンプやバーベキューを禁止することで地域環境の保護を図るもので、地元住民の生活環境向上に寄与することを目指している。
このように、今回は多岐にわたる地域に密着した議案が可決され、岩美町の未来に向けた地域政策が一層推進されることが期待される。