令和4年第3回岩美町議会定例会が、6月16日に開催された。
本会議では、議会活動の在り方に関する特別委員会の報告が行われた。特別委員長の田中克美議員は、同委員会のここ3年間の活動を振り返り、議員力の向上や住民参加、議会の公開が進展したと述べた。特に、議会と町民との連携が重要であると強調され、今後はさらに発展させる必要があるとの認識が示された。これに対し、橋本恒議員は、議員一人一人が町民への説明責任を持つことが求められると発言し、さらなる努力を呼びかけた。
次に、令和4年度一般会計補正予算について、町長の長戸清氏が提案を行った。補正額は1,156万2,000円で、主に新型コロナウイルス関連の経費として還暦式及び修学旅行にかかるコスト、さらに公共交通の利用促進費が含まれている。議員の質疑に対して町長は、今後の社会情勢に応じた柔軟な予算編成が必要であると述べた。
また、国民健康保険特別会計の補正予算も他に提案された。こちらは185万4,000円の追加で、主に新型コロナウイルス感染症の影響を受けた世帯への保険税減免を目的としている。
介護保険特別会計や水道事業会計の補正予算も同様に提出され、町長は各回とも速やかに審議し、可決されることが求められた。これに続いて7件の陳情が議題に上がり、特に国の「水田活用直接支払交付金」に関する陳情が「趣旨採択」とされ、意見書の提出が決定された。これは、農業経営を巡る課題が深刻化している中、農家への支援の必要性を反映したものだ。
閉会に際し、議長の足立義明議員は、議会運営に関する重要な課題を次回定例会に引き続き取り扱うと宣言し、今後の議論の深化が期待される旨を示した。議会の透明性向上や議員の責任ある活動が、町民との信頼関係を深めるために不可欠であるとの認識が広がりを見せる中、議会のあり方が一層注目されることになりそうだ。