令和2年第3回岩美町議会定例会が、令和2年6月12日に開催された。
議題には、一般会計補正予算の承認があり、町長の西垣英彦氏が提案理由を説明した。今回の補正予算では、1億1,043万9,000円の追加を求めており、総額77億7,393万4,000円となる。具体的な内容として、投資的経費として町道新設改良事業費の増額や、子ども向けのタブレット端末の整備が挙げられている。
議案第55号、令和2年度岩美町国民健康保険特別会計補正予算についても審議され、高額介護合算療養費の増加を理由に173万5,000円の減額が求められた。住民生活課長の松本邦裕氏が補足説明を行い、一般会計で対応するための措置だと述べた。
請願第1号の「日本軍『慰安婦』問題の真の解決を求める請願」については、討論の後、不採択とすることが決定された。田中克美議員は採択を呼びかけたが、賛成少数で不採択と決定された。一方、請願第2号の女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書については趣旨採択となった。
また、選択的夫婦別姓の導入を求める請願及び再婚禁止期間の廃止を求める請願はともに不採択となった。議論の中で地域経済の実情や文化に基づく意見が交わされた。
陳情第2号、最低賃金の改善と中小企業支援を求める件も審議され、不採択となった。この問題については、地域格差の是正や雇用の維持が課題として挙げられた。
最後に、発議案の地方財政の充実・強化を求める意見書提出については原案通り可決された。議会は、地域の未来を見据えた政策の必要性を再認識した形となった。