令和3年第3回岩美町議会定例会が開催され、様々な議案が審議された。
町長の西垣英彦氏は、損害賠償に関する議案第53号と第54号について説明を行い、両議案とも承認された。これに伴う損害賠償の額は、街路灯倒壊による家屋損傷で46,640円、商業用看板損傷で52,910円とされている。事故の原因は、管理する街路灯の根元部分の腐食であり、強風によって倒れたことが指摘された。
質疑応答では、議員からの管理方針や点検の頻度についての質問に対し、産業建設課長の飯野健治氏は、日常的な点検や異常があった場合には修繕を実施する方針を示した。
次に、議案第55号では岩美町特別医療費助成条例の改正が審議され、国民年金法改正に伴う所得基準の見直しが必要であることが理由とされた。住民生活課長の松本邦裕氏が詳細を説明し、原案通り可決された。
議案第56号においては、高齢者介護予防事業の手数料徴収に関する条例が提案され、手数料は200円とし、週1回の訪問による介護予防プログラムが提供されるとのこと。質疑においては、議員から積極的なサービスの利用促進が求められたが、町側ではアンケートなどを通じて声かけを行っているとの回答があった。
また、令和3年度の一般会計補正予算第2号は、コロナ禍対応を含むために必要な経費として12,876万円の追加が求められ、賛成多数で可決された。特に、町内企業支援や介護事業所に対する感染防止対策の支援が強調された。また、生活困窮者に対しても支援金を支給する方針が示された。
議会の決定事項として、陳情に関する意見書採択も行われ、新型コロナウイルス影響の中での教育や地方財政の充実を求める声が上げられた。
このように、本定例会では様々な案件が議論され、町民の福祉向上に向けた施策が進められることが改めて確認された。