令和3年12月22日、岩美町議会は第6回定例会を開催し、長戸清町長が所信表明を行った。
長戸町長は、町政運営に関する課題について、住民との意見交換を重視する姿勢を示した。特に、空き家や高齢者の生活環境、産業の振興を重要視し、各課題への具体的な対策を講じていく意向を表明した。町民から寄せられた意見や要望を踏まえ、生活しやすい環境づくりを進める必要性を強調した。
また、人口減少が進む中で、住民の生活支援や持続可能な地域づくりが求められている。町長は、若者の帰郷を促す施策や産業支援についても言及し、地域活性化を図る方針を示した。これには、教育や雇用の確保が密接に関連してくるとされている。
さらに、有害鳥獣捕獲後の処理負担についても言及され、捕獲する措置を執る一方で、処理にかかる負担が狩猟者にのしかかる現状を踏まえ、今後の改革が求められることが論じられた。町長は、実績に基づく具体的な対策を検討中であると述べた。
国民健康保険税についても意見が交わされ、未就学児の均等割の半額支援を公費で行わせる方針のもと、町独自の減額措置を求める声が上がった。しかし、町長は制度の欠陥に起因する部分が大きいため、国に対応を求める意向を示した。
また、同性パートナーシップ制度についても取り上げられ、町民の理解を深めるための啓発活動が必要であると強調された。町長は、多様性を尊重し、すべての人が安心して暮らせる町づくりに尽力する考えを示した。
これらの議論を通じて、議員各位の意見を聞きながら、岩美町の将来に向けた具体的な施策をさらに進めていく姿勢が表明された。各課題に対し、具体的な行動が求められる中、町民の協力も期待されている。