令和3年9月15日に開催された岩美町議会定例会では、新型コロナウイルスのワクチン接種状況や野良猫対策についての議論が行われた。
まず、森田洋子議員が新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況に関して質問した。これに対し、町長の西垣英彦氏は、12歳以上の対象者に対し、1回目接種が80.4%、2回目接種が70.5%であると報告した。
さらに、接種率は最終的に85%程度になる見込みとのことだ。現在、県内の市町村では、高齢者の接種率が80%以上に達しており、ワクチン接種推進が進められている。
次に、森田議員は野良猫対策にも言及し、地域猫活動の重要性を強調した。近年、飼い主のいない猫による生活環境への影響が問題視されている中で、地域猫としての管理と不妊去勢手術の助成についての現状を確認した。西垣町長は、町の取り組みとして不妊去勢手術費用の助成制度を設けたものの、実績は十分ではないと話した。
また、岩美町では、地域猫活動を進めるためのボランティア団体があれば支援する考えを示した。
次に、杉村宏議員は町内のネット接続環境とGIGAスクール構想に関する質問を行った。総務課長の村島一美氏によると、町内では約44.8%の世帯がインターネットに接続していると述べ、ネット環境が整備されつつあることを報告。
しかしながら、加入促進に向けた公費投入の考えについては否定的な意見を表明した。
最後に、杉村議員は議会資料の公開について言及し、議員と町民の情報格差をなくすべきだと訴えた。西垣町長はこの点について、議会と協議しながら適宜対応していくという考えを示した。
議会は、住民の声を反映すべく、より透明性のある運営を目指していることが確認されつつある。