令和4年第2回岩美町議会臨時会が、5月27日に開催された。
会議の主要な議題として、令和4年度の一般会計補正予算が提出され、承認されたことが挙げられる。この補正予算は、原油価格や物価の高騰に伴う生活支援策として、低所得世帯への光熱費助成金や子育て支援の特別給付金などを盛り込んでいる。
町長の長戸清君は、補正予算の内容について「この補正は、町民の生活支援や地域経済の活性化を図るためのものであり、国の総合緊急対策に基づいている」と述べた。また、具体的には、低所得世帯には毎月の光熱費への助成金が支給され、さらに子育て支援として児童1人当たり5万円の支給が計画されている。
続いて、議案第35号として岩美町税条例等の一部改正が了解された。これは、地方税法の改正を受けたもので、特に個人町民税や固定資産税の課税方式が見直される。税務課長の鈴木浩次君は「特定配当や特定株式等の譲渡所得に対する課税方式の統一が図られる」と補足した。
さらに、議案第36号として岩美町国民健康保険税条例の一部改正についても説明が行われた。改正により、課税限度額を見直し、中間所得層の負担軽減を図る方向が示された。町長は「課税の公平性を図り、中間所得層の負担軽減を進めたい」と強調した。
また、患者との和解に関する事項も報告され、その詳細について病院事務長の杉本征訓君が説明。今回の和解では、見舞金50万円の支払いが合意された。放送された意見交換では、「再発防止のための取り組みをしっかり行う必要がある」との声が上がった。
最後に、令和4年度の病院事業会計補正予算が可決され、見舞金の支出が確認された。今後も、岩美町では地域住民の生活支援や経済の活性化に向けた取り組みが求められている。