令和3年第5回岩美町議会定例会が2021年9月29日に開かれ、16件の議案が審議された。
議案では、令和2年度の歳入歳出決算の認定が主な内容となり、特に一般会計の歳入の不納欠損額が約400万円減少した一方、収入未済額は約400万円増加したことが報告された。これについて、決算審査特別委員長の森田洋子氏が審査報告で、この増加は新型コロナウイルス感染症の影響によるものと説明した。
森田氏は「約1,000万円の徴収猶予措置を行った」と述べ、今後は納税資力のある市民との交渉を行うと強調した。また、徴収率は95.22%であり、特例がなければ96.1%程度だったとも付け加えた。
議案に続いて、新型コロナ禍による米危機改善を求める請願書も審議された。この請願の紹介議員である田中克美氏は、米価の暴落が地域経済に深刻な影響を及ぼすと訴え、政府に対して即時の対策を求めた。
「コロナ以前からの問題に加え、今年の天候不順が影響している。このままでは、岩美町の皆さんが大きなダメージを受ける」と田中氏は強調した。請願は賛成多数で可決され、意見書が政府に提出されることとなった。
特に、米危機の改善を求める旨は多くの議員間で共有されており、経済の振興に向け、今後も重要なテーマとされる見込みだ。
最後に、地方税財源の充実を求める意見書の提出も決まるなど、今後の議会の運営や地域の発展に向けた意見交換が早急に求められている。
これにより、議会は新型コロナウイルスの影響を反映した形での地域振興の課題に向き合い、活発な議論がされることになった。