令和3年3月9日に開催された岩美町議会定例会では、合計19件の議案について詳しく審議が行われた。
特に注目されたのは、議案第28号での「岩美町被災者住宅再建等支援事業助成条例の改正」についてである。町長・西垣英彦氏は、半壊や一部損壊の被災世帯を対象とした新たな支援制度が施行される旨を説明した。
続いて、議案第29号は「新型コロナウイルス感染症対策基金条例の設定」に関するもので、企画財政課長・大西正彦氏が、国の補助金を活用した基金設置の必要性を強調した。
次に、議案第30号では、固定資産税の納期特例を設ける条例改正案について審議が行われた。税務課長・杉本征訓氏は、特例制度の必要性を述べ、国会提出の法改正を受けてのものであると説明した。
更に、議案第31号では国民健康保険条例の一部を改正することが提案され、新型インフルエンザ等特別措置法の改正に従った内容となっている。住民生活課長・松本邦裕氏が、意義と詳細を報告した。
また、議案第32号「犯罪被害者等支援条例の設定」については、福祉課長・濵野晃氏が犯罪被害者支援の基本的な考え方とその実態を示した。
更に、介護保険条例の改正や、指定地域密着型サービスの基準に関する条例改正、岩美病院に関連する条例改正なども提案された。特に、泌尿器科の追加は地域の医療体制強化に寄与することが期待されている。
最後に、議案第36号では町有財産の譲渡について承認を求められ、地域活性化に向けた具体的な施策が求められた。この譲渡には、地域集会所の地元への無償譲渡が含まれ、地域住民の活用が期待されている。
一般会計予算は67億7,400万円を見込んでおり、主に公共事業等に重きを置く予算編成がなされている。町長は、公共施設整備や地域振興に必要な予算がなされていることを報告し、地域の発展を再確認した。