令和2年9月17日に行われた岩美町議会の第5回定例会では、令和元年度の各会計に関する決算認定が審議された。議案は、一般会計から特別会計、さらには水道事業や病院事業まで多岐にわたる。
町長の西垣英彦氏は、議案第77号である令和元年度一般会計歳入歳出決算について、「各会計の財政運営を透明性を保ちながら進めている」と述べ、関係者へ理解を求める発言があった。
特に、一般会計では経常収支比率が87.3％と過去の実績と比べて若干増加し、主な要因を消費税引き上げによる経常経費の増加に求めた。企画財政課長の大西正彦氏は、同件に関し、「今後も自主財政運営を行えるように努めていく」と強調。
また、まちづくりに関連する施策では、田中克美議員が質問を通じて、特に地域交流や支援における効果的な取り組みが求められた。加えて、交通安全などの面でも具体的な施策が取り上げられ、今後の展開に期待が寄せられる。
続いて、議案第78号〜第86号にわたる特別会計についても審議された。後期高齢者医療特別会計や国民健康保険特別会計では、双方ともに収入の増加が見受けられる反面、課題として支出の面でも大きな増加が観察された。市町村全体の健康管理を進めるためには引き続きさまざまな支出の見直しが必要である。
さらに、岩美病院事業会計では、収支改善の努力が続けられていると報告され、前年度に比較して若干の変動があったものの、依然として利益ほか課題も多い。事務長の前田一朗氏は、病院運営を通じた地域医療への貢献を継続していく意向を示した。
この日は、10件の議題が提案され、すべての議案が決算審査特別委員会へ付託され、さらなる検討が行われることとなった。議会全体としては、今後の財政運営や地域への貢献を考慮した意義のある議論が展開された。