令和元年11月29日に行われた令和元年第7回岩美町議会臨時会では、複数の議案が可決された。
まず、会議の冒頭では町長の西垣英彦氏が挨拶を行った。町長は、急遽招集された臨時会であることに触れ、議員の出席に感謝の意を示した。続いて、今回は特に台風19号に伴う災害復旧費用の補正予算が急を要するため、臨時会を開催したことを伝えた。
議案第74号「令和元年度岩美町一般会計補正予算(第3号)」については、災害復旧のための155万円の追加が必要との報告があり、質疑もなく承認された。これに対して、町の企画財政課長である田中衛氏は、台風による農地災害が大きな影響を及ぼしたことを具体的に説明した。
次の議案第75号「特別職の職員の給与に関する条例の一部改正」では、特別職の職員の期末手当支給月数を引き上げる内容が提案された。村島一美総務課長は平成30年の答申に従った改正だと説明したが、杉村宏議員は不祥事が続く中での給与引き上げは問題だと反対の立場を表明した。最終的には賛成多数で可決された。
その後、議案第76号「職員の給与に関する条例の一部改正」も可決された。西垣町長は国の人事院勧告に基づいて、一般職の給与を改訂することを説明し、以下杉村議員が再度反対の立場を表明した際、他の議員は賛成意見も多数出され、これも承認された。
発議案第15号では、岩美町議会の議員報酬や費用弁償に関する条例の改正が提案されたが、審議の結果、これも原案通り可決された。
最後の議案第77号「令和元年度岩美町一般会計補正予算(第4号)」については、人件費の補正が行われることが全員によって承認された。議会は他の資料に基づき、この補正予算が町の財政に与える影響についても踏み込んだ審議を行い、承認へと至った。