令和2年第4回壬生町議会定例会が6月10日に開催された。
出席議員が16名であることが確認された。
本会議では、町長等の給与特例に関する条例と、一般会計補正予算についての議案が中心となった。
最初に提示された議案第23号では、小菅一弥町長が新型コロナウイルスの影響を受け、町民や事業者の支援に充てるため、町長、副町長、教育長の給料をそれぞれ10%、5%、3%減額することを提案した。
町長はこの減額の理由として、「町民、事業者が元に戻ったと思っていただくための共に同じ思いを持つ」と述べ、重要性を強調した。
これに対して田部明男議員は、寄附ができないため、自発的に減額を希望したのかとの質問を投げかける。
町長は自らの判断であり、この情勢に見合った措置であると回答。
次に日程第24号、一般会計補正予算の提案が行われた。
町長は、コロナ対策地域創生臨時交付金を活用し、生活困難者への新たな支援事業として野菜の引換券を提供することを説明した。
また、「ひとり親家庭食事サポート事業」を通じて、町内飲食店を支援する施策も併せて報告した。
戸崎泰秀議員は支援対象の具体像に関心を示し、町長及び民生部長から詳細に回答を得た。
具体的には、新型コロナの影響で困難な家庭を支援対象とし、壬生町産の新鮮野菜を考えているとのことである。
議案はそれぞれ異議なしで可決され、議会の機能と反応能力が確認された。
特に議員報酬の特例に関する条例については、楡井聡議員が発議した。本条例の施行により、議員自身が報酬を10%減額し、これを新型コロナウイルス対策に充てることが決定された。
また、石橋地区消防組合議会議員の選挙も行われ、新たに赤羽根信行議員、田村正敏議員の2名が選出された。
この一連の議論は、時代の変化における地方議会の挑戦と市民に対する責任感を映し出したと言える。