令和2年1月16日、壬生町議会臨時会が開催され、2つの重要議案が審議された。
1つ目は、壬生町地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正についてである。この改正は新庁舎の整備に伴い、町の将来像に合致した土地利用を図るために提案されたもので、町長の小菅一弥氏は、人口や地域の発展に寄与する施策であると強調した。
具体的には、新庁舎整備地を地区計画の適用区域に設定し、調整区域における建設の条件を整備することにより、無秩序な開発を抑制し、地域の公共施設の集約化を進める効果を期待している。質疑の中では、遠藤恭子議員が新庁舎周辺の整備状況について質問し、総務部長の出井透氏が、駐車場や倉庫など必要な設備を計画する意向を明らかにした。
二つ目の議案は、新庁舎建設に関する雨水処理施設整備工事の請負契約についてである。こちらの契約金額は約6,820万円で、町長はこの工事が庁舎整備の基礎となる重要な計画であることを強調した。また、実施される雨水処理施設は、台風19号などの大雨に対しても対応できる能力を備えている。
議論の中で、田部明男議員は工事費について具体的な確認を求め、増山士郎新庁舎建設室長が現在の積算状況と、過去の説明に対する進捗を報告した。さらに、江田敬吉議員は入札方法について意見を述べ、透明性の確保が必要であることを訴えた。
最終的に、両議案は賛成多数で可決され、壬生町議会の今後の発展に向けた重要な一歩を踏み出す形となった。議会は同日中に閉会し、無事に会議を終えたことが報告された。