令和元年第5回壬生町議会定例会が行われ、多岐にわたる議題が討議された。特に台風19号による被害やその対応については、町民からの質問が相次いだ。議員たちは、被害者に対する支援策や早急な復旧を求める意見を述べた。これを受けて、小菅一弥町長は、関係者からの情報をもとに今後の対応を強調した。
また、六美町北部土地区画整理事業のコストコ誘致についての質疑もあり、遠藤恭子議員は事業資金の確保や地権者との合意形成が重要であると指摘した。これに対し、町長はコストコの誘致が町全体の経済に寄与する可能性を述べ、町の支援策を引き続き検討していく意向を示した。
一方で、住宅リフォーム助成制度についても議論がなされた。田部明男議員は、地域の住民が住みやすくなるための支援が必要であると訴えた。その上で、併せて町内業者の活性化にも寄与するという、相互利益を考慮した制度の導入を提案した。また、全国的な事例を挙げながら、町がどのように施策を展開していくかに期待を寄せる意見もあった。
災害対応や経済振興の施策についても、町は地域の特性に応じた最適なプランを形成し、町民の声を反映させることが求められている。議員たちは、町内での安心・安全な生活環境の確保を前提にした、より具体的な施策を要求している。
今後、行政側は住民との対話や情報発信を十分に行い、透明性を大事にしつつ、町民が安心できる施策の実現に向けて積極的に取り組む必要がある。