令和5年9月御前崎市議会の定例会が開催され、複数の重要議案と一般質問が討論された。
特に注目されたのは、議案第51号の「こども家庭庁設置法の施行に伴う関係条例の制定について」である。
この問題に関して、議長の増田雅伸議員は、議案の質疑がないことを確認し、文教厚生委員会への付託を提案した。その後、異議なしとの声が上がり、決定された。
また、議案第53号から第56号までの予算補正関連は、すべて御前崎市予算決算審査特別委員会に付託されることになった。
この中には、一般会計や国民健康保険特別会計などの予算への補正が含まれており、財政面での重要な見直しが行われている。
次に、一般質問では、渥美昌裕議員が災害・防災・避難対策について質問した。
彼は新野地区における災害対応基準を示し、市民がどの段階で避難所の開設を行うかという点に焦点を当てた。
市長の栁澤重夫氏は、現状の対応について市民への情報発信を含めた説明を行い、早期の避難体制構築が重要であると強調した。
また、草刈り作業の実情についても言及し、御前崎市では市民の協力により河川やため池の草刈りが行われている現状が報告された。
この背景にある人口減少や高齢化の影響についても触れ、今後の継続的な協力の必要性が訴えられた。
この他にも、原子力発電所の役割や、アカウミガメの保護に関する討論が行われ、地域の環境保護への取り組みが再確認されている。特に、ウミガメの保護活動に関する見学会が好評を得たことが紹介され、市民教育と観光の両立が図られる方針が示された。市長は、今後も地域の持続可能な発展と安全対策に積極的に取り組む意向を示している。