令和2年2月、御前崎市議会の定例会が開催され、様々な議案が審議された。特に、令和2年度の一般会計予算の審議が注目を集めている。予算は189億7000万円と前年より20億6000万円増額し、12.2%の増となった。
また、議案第1号から第28号までの議案も一括して審議され、多くが原案通り可決された。特に議案第7号である中小企業・小規模企業振興基本条例の制定に関しては、会議設置要綱の策定が進められ、多くの質疑が行われた。
清水澄夫議員は、令和2年度の一般会計予算に対し反対意見を表明した。新型コロナウイルス危機における市民の健康と生活を守る施策に言及し、市長の施政方針に危機感を訴えた。さらに公共交通の実態やタクシー券の配布問題についても懸念を示した。
対して、大澤満議員は賛成意見を述べ、厳しい財政状況の中での予算編成の苦労を評価した。市民の交通手段確保や河川の維持など、今後の施策に期待を寄せた。
その後、議案の採決が行われ、令和2年度の国民健康保険特別会計予算や後期高齢者医療保険特別会計予算なども順次原案通り承認された。
また、総務経済委員長の大澤博克氏は、継続審査の請願についての意義を強調し、重要な住民の声を無視せず向き合う姿勢を示した。
議会では、緊急事態体制についての報告もあり、市長からは新型コロナウイルス対策に関する取り組みが説明された。市民の生活を守るため、予防策の徹底が求められている。