令和3年6月御前崎市議会定例会は、各議案が一括で審議され、いずれも可決された。
日程第1では、御前崎市行政手続における押印の見直しや、介護保険条例の改正など、6件の重要案件が提示された。特に議案第40号は、行政のデジタル化を進めるための第一歩として評価された。
総務経済委員会の委員長を務める河原﨑 惠士議員は、「この条例は行政手続を簡素化し、市民サービス向上に寄与する」と強調した。
文教厚生委員会からは、介護保険条例改正案が可決され、渥美 昌裕文教厚生委員長が 「市民の福祉をより充実させるために必要な改正」と述べた。
また、議案第43号と第44号の工事請負契約変更については、浜岡中学校と新学校給食センターの工事が円滑に進むことが議員たちにより確認された。栁澤重夫市長は、「市の未来を担う子どもたちへ、質の高い教育環境を提供するために、この工事は非常に重要だ」と述べた。
第48号では消防ポンプ自動車の購入が承認されたが、佐倉財産区関連の報償金支出については質疑が交わされた。特に議員の齋藤 洋氏は法的根拠の不備を指摘し、議案に対する明確な理由を求めた。この発言に対し、阿南 澄男議員は「過去の実績があるため、適正に運用されている」と反論した。
さらに予算補正案も可決され、総務部長の鈴木 雅美氏は「新型コロナによる影響を受けた世帯への支援が今回の補正案の主眼」と説明した。市民の市政への理解を深める機会として、市は引き続き努力していく所存だ。
市長の挨拶では、議会の成果に感謝し、ワクチン接種が進んでいる状況を報告しつつ、今後の新型コロナウイルス対策についても触れた。「市全体の公金を適正に運用し、市民の信頼を築く取り組みが求められる。議員の皆さんのご協力をお願いしたい」と締めくくった。