令和3年6月、御前崎市議会が定例会を開催した。
その中では、数多くの議案が上程された。
市長の挨拶では、まず新型コロナウイルス感染症の影響について言及した。
栁澤重夫市長は、市民の協力を得て、ワクチン接種を進めていることを伝えた。
また、感染拡大防止への努力を引き続き求めている。
今回の定例会では、条例案件や工事請負契約の変更など、合計18件の議案が提案された。
特に注目されたのは、議案第40号の「御前崎市行政手続における押印の見直しに伴う条例の制定」だ。
この条例は、国から示された地方公共団体における押印見直しマニュアルに基づき、申請書等の押印を不要とするものである。
これにより、市民の負担軽減を図り、行政サービスの向上を目指す。
次に、議案第41号は、介護保険条例の改正についてである。
これは、新型コロナウイルスによる収入減少を受けた保険料の減免措置の期間延長を定めている。
このように、社会的な影響への配慮がなされることが示されている。
議案第42号では、学校給食センターの設置条例が改正され、現行の浜岡学校給食センターと御前崎学校給食センターを統合する内容が盛り込まれた。
新センターは、令和3年8月1日から業務を開始予定だ。
さらに、工事請負契約の変更に関する議案も複数上程され、浜岡中学校と新学校給食センターの工事についての内容が説明された。
これにより、地域の教育施設の更新が図られることとなる。
そのほか、消防団用のポンプ自動車や学校給食センター用の器具類の取得を含む財産取得に関する議案が議決された。
具体的には、給食用配送車、食器、調理器具の購入が含まれ、合計で約8,000万円の予算が確保されることになった。
また、予算の補正に関する議案も提案され、新型コロナウイルス対策のための経費が追加される。
今回の補正では、一般会計予算が154億円に相当する追加計画が確認された。
この定例会では、教育委員会委員の任命についての同意も取り上げられた。
新たに選任された野口智美氏からは、子育て中の母親としての視点が期待されている。
会議は円滑に進行し、出席議員は全員賛成のもとで議案が通過した。
市議会が新たな課題に取り組む姿勢が見られる定例会となった。