令和3年2月、磐田市議会において、コロナ対策の現状と課題が中心テーマの一般質問が行われた。
22番、根津康広議員は、コロナ対策に関わるPCR検査について質問を行い、感染源の早期発見と検査体制の強化が求められた。根津議員は、「無症状感染者を把握するための積極的な検査が必要であり、特に高齢者施設等への重点検査の徹底が求められる。」と強調した。これに対し、市長の渡部修氏は、「市内全体のPCR検査数は公表されていないが、陽性者数は157人であり、磐周地区のPCR検査センターでは256件の検査が行われ、うち陽性者は4件であった。」と述べた。
根津議員はさらに、市独自の無症状者を対象としたPCR検査についても言及し、入院患者や施設入所者への検査実施も必要だと訴えた。渡部市長は、「無症状者に対する検査は進めているが、現状で4件の実施であり、今後の検査体制の強化を図っていく。」と回答した。
次に、困った人に優しい市政に関する質問では、生活保護の扶養照会問題が取り上げられ、根津議員は、「扶養照会が生活保護を利用しづらくする要因の一つであり、改正が必要だ。」と発言した。市長は、扶養照会は国の実施要領に基づいているが、「生活保護は権利であるべきで、手続きを楽にする方向で検討していく必要がある。」と述べた。
さらに、磐田市の未来像についても議論が行われた。市長は、「市民が愛着を持ち、誇りを持って暮らせる磐田を実現するため、地域の活性化に取り組む必要がある。」と述べた。