浜松市は、令和6年度予算案において「浜松をもっと元気に!」を掲げ、地方創生を加速させる意向を示した。市長の中野祐介氏は、自身の経験を活かし、特に子育て支援と産業力の強化に取り組む姿勢を強調している。
新年度では、子ども家庭センターの開設や通院医療費の無償化など、切れ目のない支援策を展開。これにより、少子化つながる経済的負担を軽減し、地域の活力向上を目指す。また、産業分野ではドローン技術の導入やICT関連企業の誘致を進める計画もある。
教育部門では、学校施設の老朽化対策が急務であり、特に耐震化や外壁の修繕の計画を進めている。奥家学校教育部長は、特徴的な取り組みとして、防災機能の強化や避難所の機能を意識した整備を進めると述べた。
新たに公共安全モバイルシステムの導入が検討されており、行政と防災機関の連携を強化することが期待されている。これは、災害時の迅速な通信手段を確保するためである。
さらに、いじめ防止対策も重要なテーマとして議論された。吉積こども家庭部長は、いじめ問題解決に向けた第三者機関による調査の意義を強調し、迅速な対応を進める意向を示した。
最後に、観光施策についても力を入れており、地域の魅力を引き出すため、特にインバウンド需要の拡大を図る取組が進められている。