令和3年6月14日、磐田市議会が定例会を開会し、様々な事項を議論した。
この日、市長の草地博昭氏は、市政運営に対する所信表明を行い、特に新型コロナウイルス感染症への対策や、人口減少、デジタル化、SDGs(持続可能な開発目標)に関する取り組みを重点的に述べた。
草地市長は、コロナ禍での市民生活への影響を強調し、感染防止対策を通じて市民の健康を守る重要性について触れた。「医療従事者の皆様のご尽力なくしては成り立たなかった」と感謝の意を示した。同時に、ワクチン接種の推進や終息後の対応にも力を入れると述べた。
また、議案第62号となる令和3年度の一般会計補正予算が提案され、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた低所得の子育て世帯への支援、及び児童扶養手当提供のために約1億6千万円を追加する内容が含まれていることが報告された。これによって、より多くの市民が経済的支援を受けることを期待されている。
議案第63号では豊田中学校の既存校舎解体工事の請負契約についても議論が繰り広げられ、石川建設株式会社が落札をしたことが発表された。工事は今年15日から始まり、約1億8千900万円での契約が結ばれた。
さらに、ながふじ学府小中一体校のグラウンド整備に関する議案第64号も重点的に扱われ、株式会社鳶宗建設が受注し、総額約2億6千095万円で計画が進むことが確認された。これにより、新たに安全かつ広いグラウンドがTH校の生徒たちに提供される予定だ。
このほか、議案第65号から第73号までの予算案や条例改正案がいくつか提案され、充実した議論の中で進捗が進むことが期待されている。各議案が適切な審査を受け、市民へのサービス向上に繋がることが強調され、重要な一日となった。議会は、これらの施策を通じて磐田市が持続可能な未来を築くための一歩を踏み出すことになる。