令和5年2月24日に行われた磐田市議会定例会において、令和4年度一般会計補正予算案が討論され、全会一致で可決された。対象となった議案は、留意すべき点として、アスベスト撤去作業や駐車場の整備等の変更が入念に議論された。
議案第1号に関して、予算決算委員長の岡実氏は、特に経費面での圧迫感を訴え、その影響が今後の市民サービスに与える影響について慎重な審査の下で可決すべきとの意見を述べた。市はこの報告に答え、今後の市民への影響を最小限に留め、必要なサービスを継続的に提供していく姿勢を強調した。
また、議案第2号についても、環境水道部長の説明において、旧市民文化会館の解体に際して、発見されたアスベストの迅速かつ適正な処理が求められており、工事の進捗管理の重要性が再確認された。なお、アスベスト処理が終わるまでの間、適切なモニタリング体制を維持することが議論の中で必要とされている。
続く一般質問では、磐田市の防災施策について意見が交わされた。
秋山勝則議員は、今年発生した台風第15号を振り返り、自然災害に対する避難体制の強化に力を入れるべきだと指摘した。特に、山の治水と保全、緊急避難場所の在り方について具体的な回答を求めた。これに対し市長の草地博昭氏は、地域住民と共により強固な対策を講じていく意向を示した。
また、磐田市では要配慮者の避難支援計画が進められており、名簿作成が重要な役割を果たす。市では福祉専門家が定期的な訓練に参加し、個別避難計画の効果的な作成に向けた取り組みを進めていく考えを示した。これにより、来る災害に備えた実効性のある支援体制の構築が期待されている。
さらに、教育分野においては、教育長が不登校や学校を休みがちな児童生徒への支援の実施状況について紹介し、タブレット端末を活用したオンライン授業が約70人の児童生徒に利用されていることを明らかにした。体を動かす重要性に鑑み、教育センターでの運動の指導を強化していくという方針も報告された。
磐田市の今後の施策が、市民生活の質向上と防災力の強化に寄与することが期待される。