令和3年6月の磐田市議会定例会で、重要な議案として令和3年度の一般会計補正予算などが審議された。
本議会では、令和3年度の一般会計補正予算第3号、豊田中学校既存校舎等の解体工事請負契約、またながふじ学府小中一体校のグラウンド整備工事に関する請負契約が主要な議題として提起された。
市長、草地博昭氏は特に教育環境の整備の重要性を強調し、「教育は地域の未来を担う子供たちの基盤づくりである」と述べた。議案第62号では、一般会計の補正予算について質疑が行われた。予算決算委員会の岡實委員長が報告を行い、補助金を含む内容が全会一致で可決された。特に注目されたのは子育て世帯生活支援特別給付金についてのシステム開発が約1,000万円かかるという点だ。
また、令和3年度豊田中学校既存校舎については、「工期はおおむね6か月を見込んで非常に慎重に進める必要がある」と民生教育委員会の秋山勝則委員長が報告し、施工面での安全対策や地域の交通への配慮が実施されることが確認された。この解体工事は周辺環境や生徒の安全を守るため、工事の詳細についても報告された。
次の議案である令和3年度ながふじ学府小中一体校のグラウンド整備工事に関しては、入札状況についての説明や、出た残土の利用についても議論が交わされた。特に、同校のグラウンド整備工事は、土の使用などで防潮堤に活用される方向で調整しており、事業の進捗により地域の未来が期待されるとのこと。
さらに、一般質問では多くの市民や議員からの意見を受け、市長は「コロナ禍においても市民サービスの向上に努め、持続可能な街づくりを進める」と発言した。
その中で特に、地域包括ケアシステム推進のための体制作りや、障害者雇用促進の取り組み、地域交通の維持に対する市民の声への対応策の重要性が指摘され、今後の施策に期待が寄せられる。