磐田市の令和3年2月定例会にて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響を受けた市民生活や、脱炭素に向けた取り組み等について議論が行われた。特に、新型コロナウイルスが市民生活に与えた影響は大きく、クリーンセンターの利用状況が前年比で約3割増加。市民が自己搬入する際の混雑や待ち時間の長さが課題として挙げられた。これに対して、市は申請書の簡略化や搬入時のスムーズな流れを促進するための周知活動を強化する意向を示した。
また、フレイル予防の取り組みも重要視されている。高齢者の外出減少が懸念される中、地域サロンやいきいき百歳体操の参加を呼び掛け、このプログラムを通じて交流機会の確保を目指す。さらに、磐田市では新型コロナウイルスワクチン接種事業を円滑に進めるため、医師会や地域住民との連携を強化。初の集団接種シミュレーションを実施し、改善点の抽出を行った。
市内の成人式については、「イワタハタチ」と称し、新型コロナウイルス感染対策を施した新しいスタイルを採用。成人式に参加した新成人が、磐田市の自然や歴史を楽しむ一方で、幾つかの写真スポットを通じて思い出の記録を作成することに成功した。しかし、従来の式典に比べ職業関連の事業者への影響が出ている点も否定できない。
脱炭素社会に向けた再生可能エネルギーの推進が求められ、事業用再生可能エネルギー施設の状況や、条例施行後の申請状況についても確認。営農型太陽光発電に関しては、農地転用の扱いや地元農業との共存について、現状と課題を市は認識しつつあるようだ。向陽学府小中一体校の設計に関しては、地域住民との情報共有を続けており、今後の事業進行に期待が寄せられている。