令和3年9月の磐田市議会定例会が開催され、様々な議案が審議された。
特に注目されたのは、令和2年度の各種会計決算の認定や、一般会計に関する補正予算である。予算決算委員長の岡實氏は、全体の決算数値を確認し、特別定額給付金や感染症対策により市の歳入が前年に比べ36.8%増加した点に言及した。
また、議案第77号、令和2年度磐田市水道事業会計未処分利益剰余金の処分については委員長から異議なしの報告があり、全会一致で可決された。この他、議案第78号の下水道事業も採決において同様に可決された。
一般会計では、令和3年度における補正予算(第6号)が提案された。その中には新型コロナウイルス感染症の影響に対する緊急対策も含まれており、補助金や支援事業が数多く盛り込まれている。特に既存の教育施設への空調設置や感染防止策の整備などに対する予算が提示されている。
城市町村とその議員からは、このような予算案が市民生活に直結して重要な意味を持つことが強調され、地域の意見を踏まえた事業進行が求められた。小栗宏之議員は、補正予算の内訳を説明し、新型コロナ対策が優先されるべきであるとしつつ、地域住民との協議の重要性も指摘した。
この他、向陽学府に関する一体校構想についても意見が交わされた。予算委員会では、過去の事例を踏まえた検討が必要であり、一体校の影響を住民にしっかりと説明することが大切であると議論された。
また、これに対する賛否が分かれる中、予算の執行にあたっては、透明性と市民理解を深めるための努力が不可欠であるとの共通認識が得られた。
議長の最終挨拶では、市民が安心して生活できる環境作りの重要性が再確認され、今後の市政運営における市民との対話の必要性が強調された。
議会は全議案について原案通り可決され、令和3年9月の定例会は閉会した。今後の取り組みが市民にどのように反映されるか、関心が持たれるところである。