令和2年11月24日に開催された磐田市議会では、令和2年度の一般会計補正予算など、32の議案が出され、議論が行われた。
会期は約25日間に設定され、諸般の報告として、静岡県市議会議長会の定期総会に参加したことなどが報告された。中でも注目されたのは、議案第102号の一般会計補正予算(第6号)で、開設期間を延長する地域外来検査センターに伴う運営経費の追加が含まれていた。
市長の渡部修氏は、「新型コロナウイルス感染症の影響を考慮して、運営経費を992万8,000円追加し、総額を888億6,656万8,000円にすること」と説明した。議会では、この補正予算の重要性が強調され、市民の安全確保に向けた取り組みが必要であると発言された。
また、議員報酬及び費用弁償等に関する条例改正案(議案第103号)、特別職の職員給料等に関する条例改正案(議案第104号)、職員給与に関する改正案(議案第105号)も上程され、人事院の勧告に沿った給与改定が提案された。これらの改正案は、議会での質疑を経て、概ね賛同をもって受け入れられた。
議会の後半では、追加予算案や条例改正案に続いて、駐車場事業や国民健康保険事業の特別会計補正予算も審議された。また、病院事業会計に関連する補正予算案も上程され、病院の経営安定化を図るための貸入れが検討された。これにより、市民がより安心して医療サービスを受けられる環境が整備されることが期待される。
最後に、発議の第4号である防災・減災に関する意見書が提出され、防災対策の重要性が再確認された。この意見書は、最近の自然災害の頻発を踏まえ、国における対応策の充実を求める内容が盛り込まれている。議会では、この意見書が原案どおり可決される結果となった。