令和2年5月22日に開催された磐田市議会臨時会(第2回)では、議案第51号の説明が行われ、一般会計補正予算の詳細が伝えられた。
市長の渡部修氏は、新型コロナウイルス感染症に関する対策として、歳入歳出予算それぞれに5,247万4,000円を追加し、予算総額を849億2,972万3,000円とする補正を提案した。
この補正予算は、生活の不安を抱える県外在住の学生に対する特産品の贈呈や、感染症の予防対策に必要な保健衛生用品の購入等に重点が置かれている。具体的には、帰省の自粛による影響を受ける学生を応援するための事業であり、対象者には特産品が送られる。
渡部市長は、今回の予算全体が新型コロナウイルス感染症への対応に費やされることを強調し、「市として国の臨時交付金を活用し、スピード感を持って対応していく」と述べた。また、企画部長の袴田浩之氏も同様に、「市産品である特産品を通じて地域経済の振興にも寄与したい」という意向を示した。
議会には、学生応援事業に関する質疑が行われ、議員からは「学生の実態は把握しているか」「申込み者が予想を超えた場合の対応はどうなるのか」などの質問が寄せられた。これに対し袴田部長は、「学生団体のアンケートが参考になっている。」「申込み数が予想を超えた場合は、予備費などで補う協議を行う」と回答した。
議案の審議では、生活保護への支援や、幼稚園・小学校の感染予防のための費用についても言及された。特に、学校給食の休止に伴う食材納入業者の支援が重要視され、鈴木政弘部長は特に経済の影響を受けている事業者に対する支援の考えを示し、「給食の再開に関連してできる限りの支援を行うことが重要である」とした。
臨時会は、議案の付託を行い、さらなる詳細審査は所管の常任委員会に委ねられることとなった。次回の本会議は5月25日午前10時から再開される。