令和5年6月27日、磐田市議会定例会は、多数の議員が出席し会議が開かれた。
本会議では、令和5年度磐田市一般会計補正予算が主な議題となり、議案第46号に対する質疑が行われた。江塚学議員が生活保護基準の見直しと新型コロナウイルスワクチン接種事業の委託内容について質問した。健康福祉部長の栗田恵子氏は、生活保護基準の見直しについて、令和元年の消費実態を踏まえ、月額1,000円の加算を行うと回答。制度の運用は9月を予定している。
また、新型コロナウイルスワクチン接種事業において、委託業務内容や履行確認の取り組みについても質疑が行われた。江塚議員は、過大請求問題に対する対応が求められる中、栗田氏は他市の事案を踏まえ、現地訪問やデータ検証を徹底すると強調した。これにより、適正な業務執行を目指す意向を示した。
続いて、鈴木弥栄子議員は新型コロナウイルス接種事業の予算増額理由を問うた。栗田氏は接種期間延長に伴う経費確保が背景にあることを説明。接種体制も概ね十分であるとした。加えて、防災活動支援事業に関し、自主防災組織の資機材整備を促進する取り組みについても言及された。
その後、鈴木正人議員が森林環境税の創設や運用について質疑。森林環境譲与税の配分基準は私有林の人工林面積に基づき、約2,268万円が見込まれると市の担当者が答えた。
最後に、議案第51号から第56号までの議案は、質疑なしで所管の常任委員会に付託された。次回の本会議は7月12日に再開される予定である。