磐田市議会は令和3年6月の定例会を開催し、重要な議案を審議した。
本会議では、令和3年度一般会計補正予算(第5号)や副市長及び固定資産評価員の選任についての議案が中心となった。
まず、令和3年度一般会計補正予算について、市長の草地博昭氏が提案理由を説明した。草地市長は、全国的に影響を及ぼす新型コロナウイルス感染症の長期化を受け、生活困窮者支援の重要性を強調した。「一定の要件を満たした生活困窮世帯を対象に、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金を支給する」とし、国からの全額支出金による経費の増額を求めた。
この補正予算に関して、議案の質疑が行われ、特に生活困窮者93世帯の詳細や対応策に関する質問が寄せられた。小柳貴臣議員は対象世帯の状況を問いかけ、鈴木一洋健康福祉部長はこれに答え、92世帯の内訳についても詳述した。その中で、社協が窓口として扱うケースや今後の支援策に関しても議論が深まった。
次に、副市長選任に関する議案では、高田眞治副市長が任期満了を迎えることを受け、新たに高橋由利子氏が提案された。その背景として、市長は「新しい視点が必要だ」として、県人事をお願いした経緯を説明した。高橋氏は豊富な行政経験を持つとし、市民に対し広範な視野を持って働きかける能力があると評価されている。
高田副市長からは感謝の言葉が述べられ、新しい副市長への期待が寄せられた。「困難を克服していくと信じている」とし、磐田市のさらなる発展を願った。
最後に、固定資産評価員の選任の議案も承認され、高橋氏がその役割に任命された。議会の一連の動きは、磐田市の行政的な取り組みを支える重要なファクターであり、今後の施策や支援がどのように展開されるかが注目される。