令和5年第559回益田市議会の定例会が6月21日に開催され、多数の議題が取り上げられた。特に一般質問では、議員らが地元での課題に関して活発な意見交換を行った。
最初に取り上げられたのは、中島賢治議員による脱炭素社会に関する質問である。この中で、中島議員は「温暖化対策は未来の住民生活を守るために必要な施策」と述べ、益田市のカーボンニュートラル推進体制や具体的な計画について質問した。これに対し、山本市長は「2050年度に温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す」と答えた。市長は、市内での温室効果ガス排出量の状況や今後の対策に取り組むことを約束した。
また、弥重節子議員と安達美津子議員は、萩・石見空港の利用促進や地方財政の充実について質問した。特に、弥重議員は空港の利用拡大施策の有効性を強調し、「地域発展の鍵である」と指摘した。
さらに、安達議員が取り上げた補聴器購入助成制度の拡充については、「所得制限を緩和し、助成額の引き上げが必要」と訴えた。これに対し、福祉環境部長は「他の自治体の実施状況を踏まえ検討する」と回答した。
議会ではまた、スペシャルオリンピックスの普及活動に対する支援についても話題に上がった。市長は「具体的な要望があれば前向きに取り組む」とし、市役所を通じて協力を約束した。
議長を務める河野利文議員は、今回の議会で出た意見をもとに、今後の施策に反映させるべく注力すると発言した。全体を通じて、議員たちは地域の重要な課題解決に向けた積極的な議論を展開した。今後の益田市の取り組みに、地域住民の期待が寄せられている。