令和3年第546回益田市定例会が3月9日に開催され、令和3年度の予算案が審議された。
この日、議題に上がったのは、令和3年度益田市一般会計予算を含む多くの予算案である。議員達は様々な項目について、歳出の詳細な質疑を行い、「予算書に記載された庁舎建設基金の積立金が当初目標を下回っている」と指摘したのは、和田 昌展議員であった。これに対し、和崎 総務管財課長は「計画的に積み立てていく必要がある」と述べ、積立額の見直しの必要性を強調した。
また、介護保険特別会計予算についても質疑が行われた。安達 美津子議員からは「今回の予算で保険料率の見直しはあったか」との質問があり、山下 晶子高齢者福祉課長が「保険料率の見直しは行われている」と回答した。安達議員は、具体的な保険料率の変更内容について資料を請求した。
追加議案として提出された令和2年度益田市一般会計補正予算では、新型コロナウイルス感染症に対する緊急支援策が含まれている。山本 浩章市長は、「市内の飲食店や観光交通などの事業者を対象に支援対策を実施するため、歳入歳出で1億453万円を追加する」と報告しており、議員からも早急な支援が必要との声が上がった。
さらに、第6次益田市総合振興計画の策定も議題に上り、市による市民と協働で進めるまちづくりの指標となる。この計画は令和3年度からの10年を見据えたものであり、全議員がその重要性を認識している。
請願案件では、75歳以上の医療費窓口負担2割化に対する中止を求める意見書が提出された。これは若い人も高齢者も安心できる年金制度の改善や、最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める請願と共に、市議会で審議された重要なテーマである。
今回の会議では、各種予算や施策が具体的に承認され、経済の安定と市民生活の向上を目的にした取り組みが進められることが期待されている。