令和2年第539回益田市議会定例会が3月6日に開かれ、議員による一般質問が行われた。質問の中では、益田市の観光振興や市有財産の活用、新型コロナウイルス対策など多岐にわたるテーマが取り上げられ、各議員は市長や関連部長に対し、具体的な施策についての見解を求めた。
特に、3番の河本亮議員は、益田市の観光振興について質問を行った。河本議員は、匹見峡温泉の再開に関して良好な結果を報告しつつも、観光事業の強化についての市の取り組みを促した。また、具体的には石見空港の利用拡大を提案し、より強力な観光ビジョンの構築が必要であると述べた。
これに対し、山本浩章市長は、益田市観光振興・MICE誘致計画の進捗を説明し、様々な観光資源の充実を図る意向を示した。しかし、地域全体の協力と連携を強化する必要があり、観光協会との統一した戦略的行動が求められていると強調した。
また、安達美津子議員は新型コロナウイルス対策についても言及した。市長は、新型コロナウイルスに対して県費と連携し、市民向けに様々な対策を講じる重要性を認識しており、特に感染者が現れた際の情報発信の重要性について言及した。市長は、必要な情報を速やかに市民に伝達する体制を整えていると答弁した。
さらに、河本議員は益田市の市有財産の活用状況についても触れ、利用されていない多くの建物についてどう対応するか質問した。藤井寿朗総務部長は、468件の普通財産のうち一部が貸し付けられていると状況を説明したが、具体的な活用策については今後の議論が必要であると述べた。