益田市は令和5年3月9日、558回3月定例会において予算質疑を行った。
会議では令和5年度の一般会計や特別会計に関する予算案が提出されており、各議員からの質疑が交わされる中で予算の透明性や効率性が求められる場面が見受けられた。特に、一般会計予算は重要な投資の元となることから、その内容に多くの関心が寄せられた。
質疑では、例えば和田昌展議員が歳出予算流用の規定について確認した。質疑に応じて、齋藤美佐夫総務部長が「人件費に過不足が生じた場合、同一款内での流用が可能」と述べ、予算の柔軟な運用を強調した。
安達美津子議員は道の駅整備事業が令和5年度に計上されていないことに疑問を呈し、その理由を石川秀文政策企画局長に確認。局長は、「防災公園整備を優先し、道の駅の整備を一時停止する」と答えている。これに対し、安達議員は市民のニーズに反映されることを希望していると伝えた。
また、歳入の減少についても議論され、麻生英治保険課長は国民健康保険税が前年に比べて減額された理由として、被保険者数の減少を挙げた。今後の行財政改革審議会に関連する議案も含め、財政健全化への取り組みが求められる。
さらに、補正予算についても議論が重ねられ、令和4年度補正予算を含む多くの特別会計の適正運用が理解される中、地方バスや教育費など様々な施策が予算の中で取り上げられた。
今回の議会では、特に社会福祉や教育、バス路線維持に関する補助金が多く議論され、市民生活への影響を考慮した柔軟な財政運営が求められる。
このように、益田市の議会は市民の声を踏まえた議論を継続し、より良い未来へ向けた施策を模索している様子が見受けられた。