令和6年第566回9月定例会が益田市議会で開催された。
この定例会では、一般会計や特別会計の決算認定が議題となり、重要な議案が審議されている。特に令和5年度益田市一般会計歳入歳出決算の認定については、一般会計決算審査特別委員長の佐々木 惠二氏が報告を行い、認定すべきとの結果を示した。佐々木氏は、先日の委員会での慎重な審査を経て、全議員に賛同を求めた。
議案に対しては、賛成と反対の意見が交わされ、特に仲間の議員、安達 美津子氏が反対討論を行った。彼女は新型コロナウイルスの影響、物価高騰が市民生活へ与える負担を指摘し、その上でアイルランドとの姉妹都市締結事業について疑問を呈した。ステークホルダーの意見や市民への影響を考慮しておらず、無駄な支出になっていないかと批判した。
中島 守氏は賛成意見を述べ、目標に沿った施策が推進されている点を評価した。具体的には、利便性向上のための窓口改革やDX改革が市民の80％以上に支持されていることを強調し、成果が出ているとした。また、地域の経済支援への取り組みについても一定の評価が与えられた。
その後、議第111号「益田市辺地総合整備計画の変更」が議題となり、同じく佐々木氏が原案通り可決すべきであると報告した。さらに、一定の委員会での慎重な審査が行われ、特別会計に関する認定議案が一括して審議された。これも原案どおりの可決が決定し、議会全体の合意が見られた。
請願第5号に関する審査も行われたが、こちらは不採択との報告がなされ、マイナンバーカードに連動する健康保険証の変更問題について意見が分かれた。安達氏は、市民生活における利便性を重視し、国が提供する施策にさまざまな不安が存在すると指摘した。
結局、全ての議案に対する賛成多数での可決が相次ぎ、議会の採決においては原案の通過が確認される結果となった。最後に、議員の派遣や選挙に関する議題が話し合われ、議長が議題を閉じると共に懇親が深まる場を提供することを呼びかけた。