令和4年9月12日、益田市議会は第555回定例会を開催し、議員から様々な一般質問が行われた。この日は、日本遺産や石見神楽、地域の教育、観光振興など、地域の活性化に向けた重要なテーマが議論された。
中でも、日本遺産のブランド化戦略が重要な議題となっており、高橋伴典議員がその方向性について質問を行った。議員は、日本遺産を通じた地域活性化計画の実施状況を確認し、積極的な情報発信が重要であると強調。これに対し、山本浩章市長は、日本遺産認定から2年を経過し、構成文化財への案内サインの設置や魅力発信のためのポータルサイト開設などの実績を報告した。
また、益田市は石見神楽に関する取り組みも並行して進めており、観光客を対象としたプロモーション活動や文化交流イベントを通じて地域の魅力を発信している。梅津明則産業経済部長は、今年度の重点的な取組として、地域おこし協力隊による神楽に対する取り組みなどを挙げ、地域団体と連携しながら観光商品造成に努めていると述べた。
さらに、ライフキャリア教育の観点からは、地域の資源について子供たちが理解し、次世代に継承できる仕組みづくりが進められていることが報告された。大畑伸幸ひとづくり推進監が、未就学児や小学生を対象にした日本遺産に関するプログラムを具体的に紹介し、地域への愛着心を育むための施策が取られています。
市議会では、これらの施策に基づき、観光振興を通じた地域経済の活性化が目指されているとの共通認識が持たれ、引き続き地域全体での取り組みが進められることが期待されている。今後も日本遺産や石見神楽を基にした文化の継承と発信が、地域の活性化に大きく寄与することが求められる。