令和6年9月9日、益田市議会は第566回定例会を開催した。今回は議事では市長の所信表明が行われ、様々な重要課題が提起された。特に市長の言葉に「変化と成長を伴い日々新たに挑戦する」という姿勢が際立っていた。これからの市政運営に対する期待が高まる中で、各議員からは地域の福祉問題や観光振興に関する質問が相次ぎ、討議は多岐にわたった。
最も注目を集めたのは共同生活ホームの建て替え問題である。中島守議員は、現在の共同生活ホームの老朽化が進んでおり、早急な対応が求められると訴えた。市長は「民設民営の方針で進めているが、適切なタイミングで具体的な進捗を報告する」と述べたものの、利用者への影響を懸念する意見が多く寄せられた。
また、高齢者の社会参加を促進するための取り組みも重要視され、親しいつながりが高齢者の健康寿命を延ばすとの見解が示された。講演会などを通じてコミュニティーナースの導入が提案される中、福祉と医療における連携強化の必要性が強調された。これに対し市は、現行の体制を見直し、地域の特性を活かした形での福祉施策を模索する意向を示した。
また、観光振興についても議論があり、萩・石見空港を活用した取り組みの強化が求められた。特に、地域資源を生かした観光プロジェクトが重要な鍵となるとの指摘があり、様々な事例を参考にしながら戦略を進めていく必要がある。
最後に、市長の言葉を借りれば、これからの益田市には新しい発想や取り組みを生み出す力が求められ、変化を恐れずに進んでいく気概が必要である。今後の進展が期待される。
益田市民にとって、この審議を通じて更なる市政の充実が図られることを願いたい。