令和2年6月25日に開催された第541回益田市議会定例会では、多くの議案が審議され、様々な意見書が提出された。
議会の最初の議題は、益田市消防団員等公務災害補償条例の一部改正についてだった。この件に関して、総務文教委員長の大賀満成氏が原案の可決を報告し、質疑や討論がないままに、全員一致で可決された。
次に、福祉環境委員会による、家庭的保育事業等の条例改正に関する一括審議が行われた。委員長の中島賢治氏は、5件の議案が現行の基準をうけて適切に改正されるべきであると述べ、こちらも質疑なく可決されていった。特に、益田市の子育て支援や放課後児童健全育成事業は、地域の需要に適した基準を設ける意義が強調された。
経済建設委員会からは、令和2年度の予算についても報告され、特に一般会計補正予算第4号が承認される運びとなった。経済建設委員長の和田昌展議員は、地域の財政状況を反映させる計画の重要性を訴えた。これは地域の発展に寄与する重要なステップであるとの意見が多くの支持を得た。
請願や陳情に関しては、地方財政の充実を求める意見書や新型コロナウイルスの感染対策に関する意見書が提出された。特に新型コロナウイルスに関しては、安達美津子議員が政治責任を強調し、医療体制の支援や教育環境改善について強い意見を述べた。この請願は採択されたが、新型コロナ対策の請願第3号の採択は少数意見で不採択となる結果となった。
また、特に強調されていたのは視覚障がい有権者への選挙公報の充実を求める意見書であった。視覚障がい者が平等に選挙権を行使できるよう、提供する選挙公報の形式を改善すべきとの提案がなされた。
議の最後には、市長の山本浩章氏が発言し、議会への感謝を述べるとともに、今後の新型コロナウイルスの影響を考慮した施策が必要であるとの方針を示した。市民の暮らしを支える政策を引き続き推進していく意向を示し、任期中の成果と次のステップへの思いを語った。