令和4年の定例議会において、旧潮止揚水機場の保存と将来の利用に関する質疑が行われた。特に、歴史的価値の認識と市民への情報提供の重要性が浮き彫りとなった。過去、国からの登録文化財としての内諾を受けた経緯について議員からの質問があり、当時の報告や確認事項が市民に周知されていなかったことを指摘し、情報の透明性の必要性が強調された。
さらに、八潮市の給食提供方式においては、地場産野菜の活用に関する検討が進められている。学校給食ビジョンでは、センター方式で7,500食を準備する計画であるが、地場産物の安定供給が難しいとの見解が示された。議員は、食材の前処理の重要性や調理過程の課題についても言及し、効果的な洗浄方法の導入が必要と訴えた。
また、障害者控除対象者認定書の利用促進についても議論された。高齢者に対して適切な周知と情報提供が行われることで、その活用を促進する必要性が強調された。特に、申告が必要であることの周知が重要であり、担当職員による個別説明が大切との意見が出た。
新庁舎におけるICT化については、今後、窓口業務のデジタル化やテレワークの推進が期待されているが、情報格差の是正に向けた配慮が求められている。特に、高齢者への支援として、スマートフォン教室やデジタル機器購入補助などの施策の検討が提案された。
最後に、ふるさと納税制度の影響についても触れられ、産学官連携による返礼品の開発や地域産品の活用を進めることで、本市の魅力を高め、特に子育て世代に向けた対応が必要との見解が示された。
これらの議論からは、旧潮止揚水機場の保存や学校給食のあり方について、今後どのように市として取り組んでいくか、議会や市民の声をしっかりと反映しながら進めていく必要があることが浮き彫りとなった。これを受け、具体的な施策についての検討が期待されている。