令和5年9月19日、桶川市議会第3回定例会が開催され、市内の様々な議題が取り上げられた。特に注目を集めたのが"農地付き空き家への取組"に関する質問であった。
山中敏正議員は、空き家の現状とそれらを活かして移住促進に繋げるための施策について質問を行った。特に、農地付き空き家バンクの活用が今後の地域活性化の鍵であるとの見解を示し、農業に関心を持つ移住希望者に対する支援策について改めて市に問いかけた。
金子由則環境経済部長は、空き家の推移についての資料を示し、統計的には2380戸の空き家が存在し、その中での成約数が少ない現状を報告した。その中でも特に地域資源としての空き家を再生する取り組みに期待を寄せ、移住者へのフォローアップが次の課題であると指摘した。
さらに、"環境教育と学校施設のZEB化"のテーマでも多くの質問が寄せられた。特に、学校施設の老朽化問題は重要視されており、教育部の西納聡部長は、新たな省エネルギー施策や環境教育の取り組みを進める必要性を強調した。環境教育の一環として、樹木管理や教育環境の整備がいかに重要であるかについて意見が交換され、特に全校での連携が求められているとの見解が示された。
最後に、越境枝の切除に関する質問が取り上げられた。法律改正により隣接地からの越境樹木に関する問題がより容易に解決可能になったことを受け、榎本誠一議員は今後の市の取り組みについて尋ねた。環境経済部長は、枝の剪定や管理についての方針を示し、更なる取り組みの必要性を訴えた。
全体を通して、桶川市の未来を見据えた地域活性化や環境整備について、議論が熱を帯びて行われた。地域資源を活かした民間連携や持続可能な社会づくりが今後の課題として浮き彫りになった。