令和5年9月6日、越生町議会が定例会を開催し、様々な問題が議論された。
最初に居囃子ステージの存続と地域活性化に関する意見が交わされた。水澤努議員は、越生町のお祭りである越生まつりの居囃子ステージが老朽化により使用に限界が来ていると指摘し、地域の文化を守るためにステージの再建と活用を提案した。実行委員会が町民参加型のイベントを募集しており、子供たちの文化活動の場として居囃子ステージを活用する意義を強調した。
新井康之町長は、居囃子ステージの重要性を認めつつも、安全性の確保が必須であり、今後実行委員会で具体的な方針を検討することを約束した。居囃子の地元の参加を促進し、地域の活性化を図る努力が必要であるとの認識を示した。
次に、地域運営組織の活用についても議論された。高齢化と少子化により地域の維持が困難になる中、草刈りや地域課題への対策が求められている。議員は、総務省が推奨する地域運営組織の導入を提案し、その分離型の仕組みが地域のニーズに応えやすいと述べた。地域の課題解決には、専門性を持つ法人や任意団体の活用が有効であるとされ、町もこうした組織の発展を考慮する必要があるとの見解が示された。
最後に平物産との裁判について、山口辰仁まちづくり整備課長が最新情報を説明した。訴訟は令和5年6月28日に提起され、口頭弁論は9月4日に行われるはずだったが、被告側の資料未提出により、その期日はキャンセルされた。このことは主張の引き延ばし戦略とも捉えられ、今後の進展を見守る必要がある。
町は引き続き、越生町民が安心して暮らせる地域環境を整備するために、地域の文化や施策を重視しつつ、必要な手続きを進める考えを示した。特に、子供たちに対する文化的な活動の場を提供する意義が強調され、地域の継続的成長に向けた施策の重要性が再確認された。さまざまな意見が出る中で、議会は地域住民の声に耳を傾けて次回の施策に役立てていく意向を示している。