令和3年度の越生町議会定例会が3月10日に開かれ、各議案が審議されました。
町長の新井康之氏は、令和3年度の一般会計予算を提案しました。一般会計予算の総額は約40億9,300万円で、前年度比で約1.8億円の減額です。歳入については、町民税が減少傾向にある中で、固定資産税が増加し、全体で見込みを立てました。
新井町長は、「新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの住民が困難に直面しています。医療従事者への感謝と敬意を表しつつ、町民生活と経済活動の安定が最優先です。」と述べ、予算編成の背景について説明しました。
次に、特別会計予算の議案も審議されました。国民健康保険特別会計予算は前年度比2億円の増額を計上し、総額は約15億5,500万円と見込まれています。国民健康保険税は、いまだに減少傾向にありますが、県からの補助金で対応する方針です。
また、介護保険事業特別会計予算では、便宜上の負担割合の見直しが行われ、予算の総額は約12億円に上る見通しです。新井町長は、「地域包括ケアシステムを進め、住み慣れた地域で安心して暮らせる仕組みを強化してまいります。」と強調しました。
さらに、議案第17号において水道事業会計予算も審議され、町が給水する戸数と年間総給水量が見込まれ、安定した水道水の供給を続けることを目的にした施策が提案されています。本年度は水道料金収入の減少があり、慎重に支出の管理も行う必要があるとされました。
本定例会では、越生町の未来に向けた重要な施策や予算に関する審議が行われ、今後の議会運営にも大いに影響を与えるものと期待されています。議員たちからは住民の声を反映するための連携強化に向けた発言も見られ、地域の発展に向けた主体的な議論が進められる様子が印象的でした。
越生町議会は、これからも町民が安心して暮らせる環境を整えるため、各議案を慎重に議論し、実行に移していく姿勢を示しました。