令和5年3月宮代町議会において、新型コロナウイルス感染症対策やこども医療費助成制度、加齢性難聴者への補聴器購入助成制度など、町民生活に密接に関わる重要な議題が浮き彫りにされた。
特に新型コロナウイルス感染症に関しては、感染者数が増加傾向にあり、各教育施設での感染状況が報告された。小・中学校で182人の感染者が確認され、また高齢者施設も61人が感染している。健康介護課では、教職員や保育士に対する抗原検査キットの使用状況も明らかにされ、安心した医療環境の提供についての対策が講じられていることが述べられた。
こども医療費の支給制度については、埼玉県内では63の自治体のうち、28が高校卒業までの医療費を助成している現状が紹介された。担当課は無償化拡大に向けた考えは慎重であるとの返答で、住民の経済的支援が必要であることも強調された。議員からは、保育士や学童指導員の処遇改善についても言及され、町内の状況が他市町と比較されながら語られた。
加齢性難聴者への補聴器購入助成制度についても話題にあがり、現在の制度の限界が指摘された。特に、軽度や中等度の難聴者への支援が不足しているという声が多く寄せられ、町としての取り組みへの期待が高まっている。加えて補聴器の試算も行われており、課題となる点が明確となっている。
都市計画道路春日部久喜線の進捗についての報告もなされ、町と春日部市との連携の重要性が再認識された。特に未買収地の交渉の進捗状況が懸念され、全体の事業進行に影響を及ぼさないよう引き続きの努力が求められている。
最後に、近日中に開園予定の宮東保育園についても進捗状況が確認され、今後の子育て支援としての役割に期待が寄せられている。特に新たに設けられる駐車場の整備が、通勤ラッシュ時の安全対策に寄与することが期待される。