越谷市議会は、すでに大きな注目を集める請願を拒否した。
「適格請求書等保存方式(インボイス制度)の実施を中止するよう政府に意見書の提出を求める件」に関する議案に対し、議会は賛成少数であることが明らかになった。合計30人の議員のうち、賛成は10名、反対が19名で、請願は否決された。
自由民主党越谷市議団の野口佳司議員は、「制度の影響について慎重に考えるべき」と指摘。また、立憲・市民ネットの伊藤治議員は、「インボイス制度には多くの課題が存在する」とし、実施の見直しを強く求めた。しかし、多数派の反対に遭い、請願は進展することはなかった。
公明党の金井直樹議員は、請願の内容に対して「政府と連携し、問題点を共有していく必要がある」と述べ、継続的な議論を求めた。一方、日本共産党の島田玲子議員も反対しつつ、全体の制度見直しの重要性を強調。「市民に不安を与えないためにも、しっかりとした検討が必要」と主張した。
さらに、越谷刷新クラブの小林豊代子議員は、「財政への負担を考慮しなければならない」と強調し、正しい理解がされていない現実に危機感を示した。今回の議論から得られる教訓は、制度に対してさまざまな意見があることだろう。
この議論の結果は、越谷市の次なる将来に向けての重要な視点を提供するものであり、今後も引き続き関心を持つ必要がありそうだ。議会は、より市民の声をしっかりと反映させるための努力が求められる。