令和4年9月15日、朝霞市議会定例会が開かれ、様々な議題が議論された。中でも、朝霞市の伝統文化継承の重要性や都市計画道路の整備状況、バリアフリー推進についての発言が多く見られた。
福川鷹子議員は、朝霞市の伝統文化である溝沼獅子舞と根岸野謡について、その継承の取り組みを求めた。近年、高齢化に伴い伝承者が減少している現状に危機感を示し、行政としての支援が不可欠であると強調した。同議員は「文化財の保存・継承には、より多くの支援が必要」と発言し、地域住民や学校などと連携した活動の重要性を訴えた。
次に、田原亮議員が都市計画道路について質問。岡通線と駅東通線の整備進捗状況が報告され、特に岡通線の用地交渉の進捗が注目された。都市建設部は、今後も周辺環境の変化を注視しながら早期の供用開始を目指しているとした。
さらに、駒牧容子議員は公園整備に関する質問を行い、宮戸2丁目の新公園の整備状況について言及した。新しい公園には多様な機能を持たせる意向が示され、地域住民の意見を反映する説明会も予定されていることが明らかになった。「地域防災機能も含めて、誰もが利用しやすい公園整備を進めるべき」と議員は提言した。
一方、男性育児休業の推進に関する質問では、多くの男性職員が育児休業を取得している事例が紹介されたが、その一方で制度利用のハードルについても問題提起がなされた。市として、今後も 周知徹底を進め、取得率の向上を目指すとした。
新型コロナウイルス感染症対策として、家計急変世帯への支援や医療費の無料化に向けた取組も議論の焦点となった。市民からの要望も多く寄せられていることが確認され、一層の支援が求められている背景がある。市長や関係者は、地域のニーズに即した柔軟な対応が必要であると認識している。
この他、環境対策としてペットの扱いや公共交通の整備についても話があり、地域の実情に合わせた具体的な施策の必要性が再確認された。各部署はそれぞれの課題解決に向け、さらなる取り組みを進めていくことが期待されている。
今後も、朝霞市は住民の声をしっかりと反映させ、安心・安全に暮らせるまちづくりを推進していくため、各議題に対する調査・研究を行い、具体的な施策を実現していく所存であることが強調された。