令和元年12月16日に開催された多久市議会の定例会では、市政に関する多様な質問が行われた。質問では、市民の関心が高まるテーマが提示され、具体的な施策の進捗状況について問われた。
まず、中島慶子議員の質問に対し、温泉保養宿泊施設の運営状況について市長が報告した。天山多久温泉「TAQUA」の利用状況は好調で、昨年度の入込客数は約557,000人にのぼり、そのうち約18%が温泉利用者とのこと。高齢者福祉スペース「彩り」に関しても、月平均290人の利用があると報告された。一方で、課題の検証も行われていると強調した。
次に、バス運行についての質問では、多久・武雄線の見直しが進められていることが説明された。市長は昭和自動車との協議を経て、運行ダイヤの変更と増便がなされることを明言した。市民の利便性の向上に寄与することが期待されている。
さらに、災害に強いまちづくりに関する質問もあり、昨年の豪雨を踏まえた新たな施策についても言及された。市では、河川豪雨対策として国や県と連携を強化し、地域の特性を考慮した治水対策の充実に努めると述べた。
また、ありあまる課題の中でも、協働のまちづくり体制については、課題を理解しながら、市民協働の重要性が強調された。市民の声を反映させる仕組みの必要性が提示され、具体的な方策も議論された。
総じて、今回の定例会では、市民からの具体的な要望が議論され、市長はそれに応じる形で様々な施策の進捗や今後の計画について説明した。今後も市民との対話を重視し、施策を進めていく姿勢を示している。